【書評】リスクテイカー
投資や投機に関する小説は、あまり数は無いのですが、読んで印象に残っている物を紹介したいと思います。
ビジネス・スクールを卒業した3人の若者が、最先端の物理学、統計学の理論を駆使して、ヘッジファンドを運用し、短期間に大成功と大失敗の両方を経験するという、スリリングなストーリーです。
投資という観点から見ると、投資対象は主に外国為替です。これにヘッジのために為替のオプションを組み合わせています。
投資手法は、物理学研究者である若者が開発した、カオス理論に基づいた11次元?の方程式で為替相場を予測するプログラムを用いています。もちろん、予測が可能かどうかという議論はあるのですが、短期であればかなりの勝率で予測が可能であることや、相場が臨界点に達していれば、わずかな介入で次の安定点へ簡単に移動させることができる、ということを述べています。小説とはいえ、なかなか説得力のあるストーリー運びとなっています。
最終的には、彼らが為替相場をコントロールするとかいう話になってきますが、詳しくは読んでください。
私はFX(外国為替証拠金取引)もやっているので、為替相場を予想できたらどんなにいいかと考えながら読みました。カオス理論にその答えがあるとも思えませんが、考えさせられる点が多い本です。
マネーとは何か、なんのため投機行動かなど、学術的な視点からの情報も多いので、勉強にもなります。
« ☆ トレード実績 [2008/9/15-2008/9/19] | 株式投資日記 | 【書評】ライアーズ・ポーカー »