寄り引けシステムの発注方法について
2009年12月19日
私が行っているTOPIXのシステムトレードは、いわゆる「寄り引け、損切り有り、利益確定無し」という手法です。これを行うには、取引会社の発注方法をうまく駆使する必要があります。
これまでは、kabu.comを使ってきました。発注は9時まえに自宅のパソコンで入れればいいのですが、場中で一度注文を入れ直さないとなりませんでした。これを外で携帯で行っているのですが、忙しいときや時間がとれないときがあり、これを忘れると15:10に決済されないので、毎日の作業が結構な負担になっていました。
ところが、ひまわり証券では、この面倒な作業が不要にできる発注方法をリリースしました。早速つかってみました。ちょっと複雑ですが、一度やりかたを覚えておけば2回目からは楽です。
次のように注文を入れます。
●イフダン一次注文で、「イフダン→±逆指値付注文」を選ぶ
執行条件は、「寄成」を選ぶ
●イフダン二次注文で、
執行条件は、「引成(後場)」を選ぶ
逆指条件は、「逆指値(成行)」を選ぶ
トリガーは、約定単価-xxxを選ぶ(xxxは例えば100円など)
以上の注文を9時前にすれば、あとは何もする必要はありません。損切りにかからなければ15:10の後場の引けで成行手仕舞いとなります。
逆指値で成行を選ぶことが大切です。指値にすると、先日あったような前場から後場にかけてのギャップで損切りが約定しないことがあるからです。
この注文方法で、損切りのトリガーとして「約定単価」を基準にできるところが画期的と言えます。発注段階ではいくらで約定するかわからないため損切りの価格も決まらないのです。そのため約定単価を基準にする注文方法が使えることは、とても便利です。kabu.comでも約定単価を基準にすることはできていたのですが、引成との組み合わせができません。
この注文方法ができることを知り、実運用でも期待通りに動いてくれたので、TOPIXのシステムトレードのプラットフォームはひまわり証券に変えました。
日経225でも同様に使えます。
システムトレードの難しいところ
2009年02月21日
システムトレードでは、あらかじめ決められたルールに従って、売買をするのですが、一番難しいところは、やはり心理面です。これが弱いと負けてしまいシステムを続けられなくなります。
特に、利益が出ている局面が危ないのです。損失が出ている時ではありません。
例として、日経先物1枚を、ある日に寄り付きで8000円で買ったとします。引けで売る事にきめています。昼休みに時間が余ったので、携帯で値動きを確認してみます。すると、8400円です。400円の利益です。ラージだと40万円の利益ですから、有頂天になるでしょう。その時、値段が徐々に下がり始めています。さっきまで40万円の利益が、38万、35万とみるみる減っていきます。はらはらし、どきどきで心臓に悪いです。
こういうときに、我慢できなくて、今なら30万の利益が手に入る。プラスだから、損しているわけではかいから、この金額でいいや、と思って売ってしまうのです。
こんな行動は私もよくしたことがあります。結果的に利益が増えたこともあります。しかし、ルールに従うというシステムトレードの考え方からすると、間違った行動です。
何度かの間違いの後で、私は次の様に考えるようになりました。
「今なら利益が確実に手に入る。今売ってしまおう。」と考えるのは、とても危険なことなのです。この後、更に値が上がるかも知れないのです。本来得られるはずの利益を取り損なうことになるかも知れないのです。1回の間違いが数ヶ月の利益を帳消しにしてしまうこともあるのです。
言い方を変えると、本来の口座の残高よりも減らすことになるのです。前に書いた、損切りを止めることによって損失を増やしてしまう行為と、同じ結果になります。
ルール通りにトレードせずに、裁量で損切りと利益確定をする行為は、いずれも口座残高を減らすという点では同じなのです。
結局、利益が出ていて利益確定したくなっても、しないで我慢する行為が、損を不必要に増やさないために必要なのです。
この考え方をできるようになってからは、裁量トレードをすることがなくなりました。
こういう考え方を自分なりに理解して、行動を変えていけるようになることこそ、システムトレードでの成功へつながると考えています。
システムトレードの心構え
2009年02月14日
損切りは難しいと書きましたが、本当にそうでしょうか。
私は、システムトレードでは何の苦労もなく、損切りは決めた値で行っています。損切りを取り消したことはほとんどありませし、損切りは難しいと感じたことはありません。
難しいのは、裁量トレードの場合かも知れません。その場合は、あらかじめ損切り値を決めることはあっても、その根拠が薄いので、その時の状況で自分で変えてしまうことに抵抗を感じないのでしょう。
ここでは、システムトレードについてだけ考えてみます。システムトレードは、売買のエントリーとイグジットの条件が決まっています。損切りをする際の、損切り額の決め方のルールも決まっています。利益確定するルールの場合では、利益確定額を決めるためのルールも決まっています。利益確定しないシステムの場合では、イグジット(手仕舞い)のルールが決まっています。
このように、ルールが決められていて、それを守ってトレードをするのがシステムトレードです。そのルールに従った際に、過去にどれくらいの損益が得られたかを調べて(バックテストを行って)、ルールを選択するのです。このため、ルールを恣意的に変えてしまうと、バックテストの結果も違ってくるはずです。
損切りのルールを途中で無視するということは、システムの優位性を損なうことになるのです。従って、損切りのルールを無視しては、システムトレードとは言えなくなるのです。
損切りは難しい?
2009年02月14日
システムトレードを行う場合には、1回あたりの損失額を一定値に限定するために、損切りを設定することがあります。
つまり、仮に負けても、損失の額の最大値を決めることができるのです。これを損切り、ロスカットと呼びます。
さて、システムトレードをする際に損切りがうまくできない、という声を聞くことがあります。例えばこんな状況を考えてみます。
日経225の寄り引けでのトレードを行っているとします。
寄り付きで8000円で買いました。損切りをマイナス200円、つまり7800円に設定したとします。買った後に、値動きを見ていると、期待に反して値段が下がっていきます。みるみる含み損が増えて、7800円に近づいています。
ここで損を認めるのは嫌なので、損切りを取り消してしまう人がいるのです。すると、7800円を下回ってしまうのです。つまり、あらかじめ想定している損切り値のマイナス200円よりも損失が増え続けているのです。いま手仕舞ってしまうと、自分の判断で損を増やしたことになるので、負けを認めたくないため、ますます損切りをしづらくなるのです。そういうときに限って、7700円あるいは7600円まで下がってしまい、損失が増えていくのです。
この様にして、大きな損失を負ってしまう人が多いのです。多いと言うことは、人間の心理として、損失を確定するよりも、先延ばしにしたがるという傾向があるのです。将来の値動きがプラスになるという淡い期待に賭けるのです。