もっと儲けたい時は
2008年02月24日
もしも、毎日の利益1万では足りなくて、もっと欲しいとしたらどうなるでしょうか。倍の2万円となるルールを考えてみます。
ルール1と同じプロフィットファクター、同じ勝率でいいとすると、1日あたりの勝ち金額、負け金額を2倍にすれば良いことがわかります。すると、金額を全部2倍にすることに相当しますので、最大ドローダウンも2倍になります。
もう一つ、仮想的なルールを考えてみます。
【ルール3】
プロフィットファクタ=1.5
勝率=50%
勝ち金額=12万円
負け金額=-8万円
このルールに対しても、先と同じ方法で最大ドローダウンを求めてみると、184万円となりました。やはり、高い利益を追求すると、1回当たりの勝ち金額を大きくしなくてはならず、それに対して負け金額も大きくならざるを得ないのです。そのため、負けが連続したときのドローダウンも大きくなることがわかりました。
ドローダウンを下げるには、負け金額を小さく、勝ち金額を大きくするか、勝率を上げる必要があります。どちらもプロフィットファクターを大きくすることになります。しかし、プロフィットファクターを大きくすることは大変です。2以上のルールなど、そう簡単には見つかりません。見つかったとしても、単なるフィッティングの結果の場合が多く、将来も亘っても通用するとは考えにくいのです。
宝くじ売買のシミュレーション結果
2008年02月24日
シミュレーションで求めた最大ドローダウンは以下の様になりました。
ルール1: 119万円
ルール2: 51万円
つまり、これらのルールを信じてずっと宝くじを買い続けたとしても、ルール1では、手持ち資金が、ある時のピークの値から119万円も下落することがあり得るということです。宝くじを買い始めたとたんに、こんな運の悪いことは滅多には起こらない気がしますが、それでもこれくらいは覚悟しておかないと、大損して終わってしまうのです。
ルール2はプロフィットファクターが大きい分、最大ドローダウンは半分になり、だいぶ良くなりました。
見方を変えると、これだけのドローダウンを経験したとしたら、回復するにはルール1では119日、ルール2では51日はかかると言うことです。
1000日分のデータを1000回計算するということは、4000年分のデータに相当します。こんな長期間の計算は意味あるのか?と疑問を感じないではありません。しかし実際のトレードは、完全なランダムというよりも、負ける時には負け続ける傾向があるのです。ポジティブフィードバックがかかっている状況です。
更には、モンテカルロシミュレーションの回数を増やすと、分布のすそは広がりますが、平均値や99%の範囲は余り変わらないと思います。従って、それほど無理な前提では無いと思います。
225ラージ1枚をトレードするとして、ルール1やルール2の様なルールがもしも見つかったとしたら、証拠金以外に、上記の余裕が必要だということです。ルール1の場合、証拠金(94万円)と合わせて213万円、ルール2の場合は145万円となり、経験的、感覚的にもリーズナブルな資金額になりました。
なお、ここで使ったモンテカルロシミュレーションのアイデアは、書評に書いた「コンピュータトレーディング入門」を参考にさせて頂きました。
宝くじ売買のドローダウン
2008年02月24日
ルール1は、3勝1敗ですので、勝ち3回に対して負け1回の割合で発生します。つまり、○○○×です。
回数を増やすと、
○○○×○○○×○○○×○○○×○○○×
などとなりますが、×が規則的に現れるとは限らず、ランダムに現れます。つまり、○と×をランダムに入れ換えたものになります。入れ換えは乱数を使って行います。入れ換えたものに対して、資金がどれくらい減少するかの値、つまりドローダウンを知ることができます。
この様に、乱数を使って並べ替えて、値を求める方法をモンテカルロシミュレーションといいます。
シミュレーションでは、1000回分のデータを使いました。約4年分のトレードに相当します。1回のシミュレーションで最大ドローダウンの値が1つ求められます。この値は毎回違う値になるので、もっと回数を繰り返して、最大ドローダウンの値をたくさん集めます。繰り返し回数は1000回としました。すると1000個の最大ドローダウンの分布が得られます。大きな値から小さな値まで広く分布します。最悪の値は、あまりにもあり得ないと思いますので、最悪の1%は捨てて、99%の範囲での最悪値を求めました。
勝率の高い宝くじ
2008年02月24日
次は、もう少しプロフィットファクターの高いルールを作ってみました。
【ルール2】
プロフィットファクター=2.0
勝率=80%
勝ち金額=2.5万円
負け金額=5万円
このルールは、5日間の勝ち、負けが例えば○○○○×の様に、4勝1敗という割合です。勝つときは2.5万円の利益、負けると5万円の損失です。5日間では、差し引き5万円の利益ですから、1日あたり1万円の利益となりますね。
これを宝くじに置き換えてみると、一枚5万円で、当選すると7.5万円の賞金、負けると賞金無しという宝くじになります。
ルール1も2も、平均では利益が増えるわけですが、時には、負けが続くこともありますね。その場合、資金が不足して、宝くじを買い続けることができなくなってしまうかも知れません。
そこでどれくらいの資金を用意しておかなければならないかが、続けられるかの重要なポイントになります。それがシスレムトレードでいう最大ドローダウンです。これについて次に考えてみます。
宝くじとのアナロジー
2008年02月24日
システムトレードと宝くじのアノロジーが気に入ったので少し分析してみました。
ここに、225(ラージ)1枚で、毎日1万円が儲かる売買ルールがあったとしましょう。1ヶ月で20万円です。
この成績を実現するために必要な、勝率、プロフィットファクター、1日あたりの勝ち金額、負け金額として、いくつかのバリエーションを求めてみました。
【ルール1】
プロフィットファクター=1.5
勝率=75%
勝ち金額=4万円
負け金額=8万円
となります。
例えば4日間の勝ち、負けが○○○×となれば3勝1敗で勝率が75%です。勝つときは4万円の利益、負けると8万円の損失です。4日間では、差し引き4万円の利益ですから、1日あたり1万円の利益となりますね。
これを宝くじに置き換えてみると、一枚8万円の宝くじで、当たると12万円の賞金がもらえ、負けると賞金無しという宝くじになります。
こういう宝くじが、もし本当にあったら、毎日買えば、平均して毎日1万円の利益が得られることになります。
売買手数料について
2008年02月17日
225のラージ1枚の売買手数料(往復)は、私が使っている証券会社では約1974円です。miniの1枚では210円ですので、10枚買えば2100円で、ラージとminiでは余り差はありません。
さて、私のトレードルールの内、イチゴは毎日1回の売買を行います。従っって、毎回1974円を手数料として払うことになります。1ヶ月では20日ありますので、トータルでは3万9千円です。
例えば1ヶ月の手数料抜きのトレード利益が10万円だとすると、手数料込みで6万1千円になり、4割も利益が減ります。
あるいは、プロフィットファクターが3近くの非常に優秀なルールがあったとして、1ヶ月の手数料抜きのトレード利益が5万円だとしましょう。ところがトレード回数が20回だとすると、利益が1万円に減ってしまい、使えないルールになってしまいます。
私の証券会社では、実は2月からminiの手数料が、420円から210円に安くなりました。安くなってはじめて使えるルールもあるということを実感しています。
225のシステムトレードでいくら儲かるか
2008年02月17日
私のトレードルールは何ヶ月もかかって作り上げたものなので、自分としては自信作です。
これくらいのパフォーマンスが得られれば、優秀だと思っています。
年率に換算すると、メロンもイチゴも、利益は240万です。必要資金として証拠金+最大ドローダウンx2.0と考えると、168万円になり、これが408万円に増えることになりますので、年率143%です。
利益額としては、毎月の利益を考えた方が自分ではわかりやすいですので、月当たりの利益で話を進めます。月給の他に得られる副収入と考えればわかりやすいです。この副収入が20万円だったら何に使いますか。随分と楽しい想像ができますよね。これが実現できるかどうかは、心がけ次第だと思っています。
さて、225のラージ1枚で、月当たりの利益が20万円は良い方だと言いましたが、30万を超えるルールも知っています。しかし、ドローダウンが大きかったり、成績の良くない時期があったりと難点があります。
全体的なバランスを考えると、20万円のルールが見つけられたら十分だと思います。
(もちろん手数料込みです。手数料を考えないルールは信用しないことです。手数料については後で書きます。)
およそ、一ヶ月で10~30万円くらいを目指すのが良いのではないかと思います。
それ以下では改善の余地があると思いますし、それ以上ではオーバーフィッティングの危険性が高いと思うからです。
トレードルール比較
2008年02月17日
トレード実績で一部掲載したように、225(メロン2号)と225(イチゴ)の特徴は次の通りです。
(期間は2005年1月から2008年2月まで、手数料込みです。)
◆225(メロン2号):
枚数=mini 7枚
一ヶ月当りの利益=20万円
プロフィットファクター=2.33
最大ドローダウン=51万円
参加率=38%
◆225(イチゴ):
枚数=ラージ 1枚
一ヶ月当りの利益=20万円
プロフィットファクター=1.70
最大ドローダウン=37万円
参加率=100%
どちらも、その日のうちに手仕舞うため、オーバーナイトはありません。参加する日のトレード回数は1回です。つまりそれぞれのルールで、買い→売り、または売り→買いを1日に1回だけ行います。
メロンは参加率が低いです。これは大きな利益が期待できるときだけ参加するからです。そのためにプロフィットファクターは高くなりました。
一方、イチゴは毎日参加し、1回での利益額は小さいですが、回数を増やして、トータル利益はメロンと同じになっています。
上記の結果は、2005年以降の3年あまりの結果ですが、もっと長期間でのテストも行っています。その結果、利益額が小さい時期もあります。そこで、今後の運用では、これらの結果よりも利益やプロフィットファクタが減ることも当然予想しなければなりません。およそ、半分になることも想定すべきです。最大ドローダウンも1.5倍や2倍になることもあるかも知れません。
トレードルール
2008年02月17日
日経225先物のトレードルールについて書いてみます。
システムトレードのさまざまな運用ルールが販売されており、購入することもできます。
私は購入したことはありませんが、書籍やネットで情報を仕入れ、自分で検証した上で、納得のルールを見つけて、独自ルールとして運用しています。
自分で考えたルールが本当に良いのか、だめなのか、お金を出して買ったルールの方がずっと優れているのかなど迷うことが多いです。
そこで、ルール作成際に、ある程度の目安になると思い私のルールの特徴、成績を紹介します。
先物取引は売買ゲーム
2008年02月11日
個別株を買うには、その株価の代金を払いますね。例えば100万円の株を買ったとします。それを何年もずっと持ち続けても良いのです。換金するまでは資産と考えても良いです。
一方、先物には現物の実態がありません。先物を買うということは、その値段に対して、自分の所有権を買うようなものと考えても良いかもしれません。売る場合もまったく同じです。そして、長くても3ヶ月後には期限が来てしまうので、買った物を手放す必要があるのです。
つまり、「買い→売り」または「売り→買い」の売買プロセスが、必ず3ヶ月以内には完了します。この売買ゲームに参加するには、さすがに無料というわけにはいきません。売買ゲームで得をする人がいれば、損をする人もいるでしょう。損した人からは、その金額を徴収しなければなりませんが、取りはぐれることが無いように、事前に担保としてお金を預けさせておくのです。これが証拠金の意味だと思います。
(厳密な定義ではなく、私見です。)
つまり証拠金とは、売買ゲームに参加するための担保と言えると思います。ゲームに勝てば、利益額に加えて証拠金がまるまる戻ってきます。ゲームに負ければ、証拠金から損失を差し引かれて戻ってきます。
日経225先物と宝くじの共通点
2008年02月11日
宝くじは、買った後は当選番号の発表まで何もすることがありませんね。
日経225の場合は、買った後、いつ売るか、つまりいつ手仕舞うかという選択が残り、手仕舞うまでは利益額は確定しない点は宝くじとは違うように思われるかもしれません。
ところが、システムトレードでは、いつ手仕舞うかは、事前に決めておくのが原則だと考えています。つまり、そのときの気分や状況判断で決めるのではなく、買った時点で売るタイミングの判断基準を決めているのです。従って、買ったあとは、結果に対してできることは無い、という点で宝くじと同じだと思っているのです。
もちろん、売買を裁量で行う人もいるでしょう。しかし私の考える安全なトレード方法はシステムトレードなのです。安定して、割と楽に、継続的に利益を得られる手法がシステムトレードなのです。
システムトレートは宝くじ?
2008年02月11日
こんな宝くじを考えてみましょう。
当たる可能性が60%、負ける可能性が40%。当たると10万円、負けるとゼロです。この宝くじの代金が5万円だとしたら買いますか。
1枚当たりの期待値は0.6x10+0.4x0=6万円です。5万円で買ったとすれば1万円の利益が期待できますので、買い続ければ利益が増えます。
先物のシステムトレードをするとは、このような宝くじを毎日コツコツと買っているようなものです。
もちろん当たる可能性は日によって、月によって、年によっても変動しますし、それを予測することはできないのです。確率の勝負になります。
どういうルールで買うかは自分で決めなければなりません。天気が良い日だけ買うとか(^^。
過去の値動きから将来の傾向を推定し、使えそうなルールを見つけることがキーになります。期待値がプラスになるような売買ルールを自分で見つけ、それを実行していくことがシステムトレードなのです。
日経225先物の売買とは
2008年02月11日
先に述べたように、日経平均株価の指数を売買する仕組みが日経225先物と言えます。
売ったり、買ったりする点では個別株の売買と何ら違いはありません。今後、値上がりすると予想したら買う、値下がりすると予想したら売るという判断をする点は、同じだからです。
もちろん、個別株の売買とは異なる点はいくつかあり、理解しておく必要はありますが、いったん経験し慣れてしまうと、個別株よりもずっと取り扱いしやすいと感じています。
理解しておくべき点は、証拠金という考え方、先物の期限があるということ、売り/買いの使いこなしを同等にできること、などでしょうか。
日経225先物とは(1)
2007年11月18日
日経225先物とは何か、 個別株とはどう違うのか、どういう投資なのか、について最初に簡単に述べたいと思います。
先物という呼び名が付いているので、個別株よりも面倒、難しい、リスクが高い、という好ましくない印象を私も持ちました。しかし、実際にトレードをやるようになってから考えると、なかなかいいのです。何がいいのかと言うと、値動きが素直なので、予測しやすいためシステムトレードに向くのです。
ニュースでは毎日、「今日の日経平均株価は大幅に下落しました」などの様に、日本の経済の動向として、日経平均株価を報じていますね。ここで言っている日経平均株価は、個別株から選んだ225銘柄の株価を平均した値です。225銘柄は、各業種の主要な企業を含んでいますので、産業全般の株価がどのように動いたかを示す、目安と言えるものです。株価指数と言い換えても良いでしょう。
従って、個別企業に関係するニュースや業績の影響で、ある企業の株価が大幅に変化しても、225銘柄全体では、その影響が平均化されるので、値動きに急変が少ないのです。
ところが、これは単なる平均値なので、株式という実態がありません。つまり売買できないのです。
売買するには、買いたい人と売りたい人がいて、価格が折り合えば売買が成立します。ところが、例えばある値段で売りたくても、値段を決めるのは225銘柄の株の取引がなされる市場全体の動向ですから、売るものを手に入れるすべがないのです。
そこで、株価指数を売買できるための仕組みが「先物」なのだと、私は理解しています。